これまでの社会、政治、経済、考え方というような、つまり近代以降の時代を支えてきたすべてのものが生命力を失っていく時代。いま私たちはそんな時代に暮らしている気がします。いままでを支えてきたものが、次々に崩れ、意味を失い、それが混乱をも招きながら、その先がよく見えない。この時代に必要なことは、まずは崩壊し、混乱していく時代を楽しむことだろうと私は思っています。自分を守ろうとすることではなく、壊れていく時代を生きることを楽しむ。とともに、楽しむためには創造的でなければいけないのでしょう。確かなものをつくりだしながら生きているということへの信頼がなければ、時代を楽しむなどということはできないからです。確かなローカルな世界をつくり、確かな連帯をつくり、自然とも、過去とも、文化とも確かに結びつく。私たちがすでに着手してきたことへの信頼こそが、この時代を楽しませ、この時代を生きる喜びを生みだしていく。私たちはこのような意味で実践的な集まりでありたいと思っています。
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